2001年 全国大会 心の花賞発表と大会報告

2001年8月25・26日、名古屋で「心の花」全国大会が開かれました。

☆全国大会の開会に先立って、第一回「心の花賞」の選考会が、25日の午前中に開かれました。応募総数88編のうち、一次選考通過作品が17編、選考委員 の投票により、7編が最終候補となり、話し合いの結果、小川真理子作「盗めざる宝石」が受賞作に決定しました。また、それぞれの選考委員(選考委員長の佐 佐木幸綱先生をのぞく)から、選者賞が贈られました。
 心の花賞 小川真理子「盗めざる宝石」
 石川不二子賞 本多一弘「まんさく」
 伊藤一彦賞 駒田晶子「白い約束」
 宇都宮とよ賞 堀越貴乃「あらし」
 晋樹隆彦賞 中川華奈「Melting Mother」
 谷岡亜紀賞 中川華奈(同)
 俵万智賞 柴山与志朗「紙テープ舞う」
作品や選評は、「心の花」11月号に掲載される予定です。

☆今年の題詠のテーマは「車」。207首の作品のうち、投票の結果、16票を獲得した
「それぞれの道の匂いが混じりあう午前零時の地下駐車場 広瀬野笛」
が一位になりました。

☆講演は、ゲストの加藤治郎氏「二十一世紀へのポエジー 危機と不安の世紀を超えて」。そして佐佐木幸綱先生「何をうたうか」。加藤氏は、それぞれの時代 の危機に、個人がどう出会い、どう作品化してきたかを、伊藤左千夫から穂村弘まで、豊富な引用で語られました。幸綱先生は、これまで出版した12冊の歌集 のタイトルをキーワードに、それぞれの時代に挑戦してきたことを、自作を通してお話されました。

☆つづくシンポジウムは、二十一世紀の大いなるテーマとして「老い」に焦点をあてて、話し合われました。司会は晋樹隆彦氏、パネリストは、ゲストの大塚寅彦氏、伊藤一彦氏、俵万智氏、田中拓也氏。

☆講演やシンポジウム、また分科歌会で、心に残ったことや感想などがありましたら、掲示板にぜひ書き込んでください。「心の花」11月号にも、顛末記などの報告が載る予定です。



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